不器用少女と一途な少年
*伝えたいこと
――
それから、あっという間に放課後になった。
いつも通り支度をする真城。
帰りのHRを終え、続々と下校する生徒。
だんだんと教室にいる生徒が減る。
運よく、真城は急いで帰らない方。
だから1人の時があってチャンス。
人から見られたくないから周りを警戒しつつ、
話しかけるチャンスを見張った。
その間も心臓はバクバクで落ち着いてられなかった。