不器用少女と一途な少年
「相坂…その…ごめんな?
誕生日で驚かせたくて……。だから…」
ちょっと申し訳なさそうな顔をする真城。
あ、だから……。
やっと分かる。
真城の態度が変な理由。
サプライズしてくれるためだったんだ…。
「…あれ?でも…橋本さん…?」
一つ疑問。
橋本さんと…このケーキ屋は?
そう聞くと、真城が答えた。
「この喫茶店、橋本の家が経営してるんだよ!
だから頼んだんだ。
…どうしてもサプライズしたかったから。」
「そうだったの!?」
まさか、橋本さんの家が喫茶店を経営してるとは…。
そこですべてが繋がった。