不器用少女と一途な少年
「…………。」
なにも言えない私に気づいたのか、覗き込んでくる。
「?相坂?どうした?大丈夫か?」
「!」
真城に聞かれて我にかえる。
なんだろ…変な気持ち…
気分悪いな…
変に心臓がドキドキしてる。
なんか…泣きそう。
「だ…大丈夫だよ!!ただちょっとびっくりした!
真城好きな人いたんだ…」
無理に話したけど、
だんだん元気がなくなる。
(なんなのよ…私…)
俯いてしまう。