不器用少女と一途な少年


レジに向かう真城の背中を見つめる。


手にはさっきのネックレス。



(…あれを誰かにあげるんだ…。)



「…はぁ。」



ため息をつく。



(あんなの一度でいいから、もらってみたいよ…。)




胸がモヤモヤして、苦しくて……
これ以上考えたくなくて、その場を後にした。 
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