カミレンジャー! その2
「う~ん・・・口で説明するのは難しいかな?・・・なんならお姉さんが教えてあげましょうか?手取り、足取り・・・。」

「い、いえ、良いです・・・なんか怖いから・・・。」

 実よ、なんてもったいない!!!

 なんなら、その権利、俺に譲ってくれ!!

 青山は心の中で大声で叫んだ。

「あっそう・・・これだから子供は・・・。それより、二日酔い用の薬あるかしら?」

「それなら医務室に・・・てか、ピンク姉さん。また飲んでたんですか?」

 また『ピンク姉さん』

「まあね・・・まっ、お酒は百薬の長よ・・・おっ、ウィスキー発見。ブルーも飲む?」

 二日酔いの薬を探していたのでは?

 てか、なぜに役所内に酒?

「いえ、遠慮しときます。一応今は仕事中ですし・・・。」

「かったいわね~。そんなんじゃ、女にはもてないわよ。」

 ・・・ほっといてくれ。

「それより、ピンク姉さん。今日、ここにいるってことは、バイトはもうやめたんですか?」

「当たり前でしょ?私たちは一応公務員よ。こ・う・む・い・ん。バイトなんて副業がバレたら、即刻クビよ。クビ。」

 でも、ピンク前回思いっきり上司(と思われる人物)にメールしてたやん。

「あぁ、大和がもっと『色んなものが欲しい』と言うから、隠れてバイトまでやって尽くしたというのに・・・。」

 それ、『尽くす』というより『貢ぐ。』・・・・

「あぁ!!あんなに簡単に私を捨ててしまうなんて!!」

 ウィスキーは三杯目。

 酔うにはちょっと早いが、昨日の酒が残っているならわからなくもない。

 てか、職場(しかも仕事中)で酔うなよ・・・。

 しかも、なんか実くんなだめ方うまいし・・・。

「はぁ・・・」

 顔を赤らめて、実を見るピンク・・・。

「せめてイエローがもう10歳若ければねぇ~・・・」

 チョット待て!!
 
(ちなみに、実は、現在14歳)
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