カミレンジャー! その2
「ところで、実くん。『ブラック』ってどんな人?」

 ブラックは青山が勤めだして一週間、長期休暇に入っているのか、一度も会ったことはない。

「どんな人といわれても、大学生としか・・・。」

 男子更衣室と女子更衣室。壁一枚しか隔ててない上に、天井でつながっているから会話も可能。

 てか・・・実よ。前回はともかく今日はピンクがいるんだぞ・・・。

「ということは、俺と年は同じくらいか・・・。」

「ブルーっていくつなんですか?」

「21。」

「あ、んじゃ、同じ年ですよ・・・ブラックも確か21歳ですから。」

「あら?ってことは、二人は知り合いなんじゃない?」

 ピンクが口を挟む。

「そうかもしれませんね・・・一応、名前は?」

「名前?」

「ほら、俺なら青山茂だし・・・実君は黄浦実っていう・・・。」

「あぁ、コードネームですね。」

 コードネーム?

「コードネームは確か・・・」

「『黒田 恵』・・・だったわよ。確か・・・。」

「なんやて!!」

 なぜか大阪弁になった。
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