カミレンジャー! その2
「どうしたんですか?ブルー?」

「い、いや・・・ブラックって言うから女性だったことに驚いただけだよ。」

 しかも、よりにもよって恵・・・。

「あっそう。まぁいいけど・・・そよりより、前回はブルーが運転したんでしょ?カミンレンスーパーカー。」

 ああ・・・あのすばらしい仕掛けのある車ね・・・。

「ええ、そうですけど・・・。」

「だったら今日は私に運転させてくれない?」

 お姉さん・・・先ほどまで何飲んでたよ?

「ダメですよ。いったい、何考えているんですか?」

「なんでよ~?大丈夫よ。これでも18歳のときから運転しているんだから・・・。」

 そう言う問題ではない・・・。

「ピンク、飲酒運転は犯罪ですよ。」

 イエローが代弁した。

「問題ないわ。だって、私たちはなんと言っても『公・務・員』なんだから・・・。」

 だからなんだよ?

「そうなんですか?」

 信じるなよ・・・。

「そうよ。だって、公務員は殺人や盗みだって普通の人に比べて刑が半分になるのだから、飲酒運転ぐらい、余裕で免除よ。」

「へぇ~。すごいですね~。と、いうことはもしかして私が運転しても大丈夫なんですか?」

「もちろん。」

「信じるな!!実くん!!」

 さすがに、つっこんだ。

 このまま次回、ホンキでイエローが運転したのでは、助手席や後部座席に乗る自分が危ない。
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