人形と王子様【完】


「 そ..っか 」


冬麻はずっとあわせていた視線をそらし
上をむき空をみる。








「 この空はどこまでも続いている。どこにいてもおんなじ空の下。 」


「 ? 」



「 たとえ、離れても、な 」



冬麻の顔が今にも涙がでそうなほど切ない。





「 どうしたの? 」







なんで、そんな顔をするの?






< 145 / 277 >

この作品をシェア

pagetop