桜色の川と君の詩


教習所でも何度か見かけた女子高生だ


僕は驚きと苦手意識で一瞬止まってしまっていた…

男子高だった自分には、何故か女子高生が苦手になった思い出がある…
とにかく困ってしまった



彼女は僕を見ると背筋を伸ばした…


しばらく沈黙が続いた。雨足は弱まる気配がない



「かっこいいですね、バイク…」


女子高生ははじめて僕を見た。


「もう何年も乗ってるから、可愛いよ、ポンコツでも。免許とるんだね、実技はどう?」




気まずさから解放され、ベンチに座る。


北海道や九州にツーリングに行ったことなどを話していた。

彼女は時々笑う、くりっとした目が可愛い。学校ではモテる方だろう…




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