桜色の川と君の詩
「ん、わからないんだ。今まだ混乱してるから…
吉川さんだと何でも話せそうだね。その目に俺弱い」
お互いにに顔をちかづけた
キスする
顔を離すと吉川さんは笑った
「誉めてるんだか、逃げてるんだか…ナベちゃんは。
私もいい男さがすか」
「須永さんは?」
吉川さんは吹き出した
「ダメよ。身持ち悪そうだもん。ナベちゃんとは違う」
「俺が真面目ってこと?」
吉川さんはまた笑った
「それも違うかな」
僕はバイクのエンジンをかけた
「吉川さん、遠回りして帰ろうよ」
この夜景と吉川さんのことは、しばらく忘れないだろう。自分をいい男にしてくる女性はそんなにいるもんじゃない