桜色の川と君の詩
何を話したかはほとんど覚えてない
二人がテントに戻るとタバコを吸った
(由希とは似てないなぁ…父親似かな)
そんなことを考えていると由希が戻ってきた
「ごめんネ、こずかい貰ってきちゃった」
二人で歩き始めた
ふと横を見ると、川が流れてる…
僕は由希を連れて川岸へ降りた
風が涼しい…
岩の上に腰掛ける
「いや、暑かったから気持ちいい」
「笛吹川に下ってくのよ。この川…」
話ながら由希は僕の手のひらを取り、自分の頬に添える
「啓ちゃん、怒った?」
「ん?なんで?ビックリしたけれど…」
「本当?」
由希はスゴく不安そうに僕をみる