桜色の川と君の詩

夏は名残惜しそうに去っていく…

いろんな思い出を残して


夏生まれの僕は、一つ年をとる秋がいつも寂しかった…



今はどうかって?


聞かなくてもわかるだろう?



祭り囃子の聞こえる中、僕は彼女の肩を抱き、桜色に反射する川を見つめていた…



由希はまた僕の手のひらを取って自分の頬に当てる



「わたし幸せだよ。啓ちゃんに出会えたから…
啓ちゃんは?」



「うん、言わなくてもわかるだろう…」


「啓ちゃんズルい…」


僕達はそのまま川を眺め続けた



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