桜色の川と君の詩
皆と別れを惜しんだあと僕は荷物を積み帰途についた



左上を中央道が走り、右手下には笛吹川がながれ…丘を見上げるとだんだん教習所が小さくなっていく



何故だろう、爽やかな心地の中に寂しさがこみ上げてくる…



楽しかった。
本当に楽しかった


たった1カ月半の出来事なのに…



僕はバイクを止めてタバコを吸いながら、しばらく辺りの山々を見渡した。
目が少し潤んでるのがわかる



高校の卒業なんて泣かなかった。
学生生活でも泣いた記憶がない…


「山もスゴく良いもんだな…」


独り言を言った



バイクのエンジンは低い音を出し、規則正しく4つのシリンダーを回している


僕はアクセルを吹かし確認すると走り出した


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