桜色の川と君の詩
キャンパスの街路樹も少し黄色く色づいてきている
いたるところで模擬店の準備が進められ、学内も活気に満ちていた
由希は建物を珍しそうに見て楽しそうだ
「なんか由希も学生になったみたいだね…」
「啓介!」
呼び止められた
勇次だ。
勇次はバンドのベースをしていて、北海道や他のツーリングにも行っている親友だ
広島出身でフォーク好き。ギターもかなりの腕だ
昔から僕は洋楽しか聞かない奴だった
アメリカンオールディーズ、カントリー、R&R…アメリカが全てだった僕は勇次から日本のフォーク、ロックの影響を受けた
「おう、免許ようやく取ったよ」
「やったやん。あ、もしかして由希さん?勇次です。
啓介から聞いてます」
由希に勇次を紹介して3人で歩き出しだした