桜色の川と君の詩
勇次と別れて僕は学内のいろんな場所に由希を案内し、夕方には駅近くの居酒屋へ寄った
二人で飲むのは初めてだった
「どうだった?疲れたろう?」
「ううん、楽しかったよ♪啓ちゃんのいろんな顔見れたし」
「そうかな?いつも通りだけどな…」
「ううん、違うの。なんか前より年近く感じて嬉しいの」
由希は笑った
「教習所にいた啓ちゃんはお兄さんみたいな感じだけど、由希はこっちの啓ちゃんも好き」
「??…。ま、良かったよ。由希って時々面白いこと言うんだよ」
「変?」
「そこが新鮮でいいんだ」
居酒屋の雑音が気持ちよい。