【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
「あ、亜澄は、亜澄は……」
「何?」
「ほんとに啓人が好きなの?」
亜澄は、あたしの質問に答えない。
目も、合わせようとしない。
どうして……??
好きなら堂々としてればいいじゃん。
なんで、
何も言わないの??
「亜澄!!答えて!!」
あたしは、大きな声で怒鳴った。
「……それってさ…」
少し間があってから、亜澄は口を開いた。
「え?」
「才華に関係ある??」
え?何?
亜澄の顔はいつもの笑顔じゃなく、
怖い顔をしていた。
「か、関係はあるよ!啓人の、啓人の……
幼馴染だから……」