【完】あの子の隣にいるのはスキな人……



亜澄とは全く話をしなくなってしまった。


あたしは話がしたいんだけど

亜澄に話しかけようとすると避けられてしまう……


今日こそは!!


そして昼休憩。


「あ、亜澄!!ちょ……」


弁当箱を持って教室を飛び出していった。
あたしは諦めずに追いかける。


「待って!!亜澄!!どうして逃げるの??」


あたしは屋上の扉の前で
亜澄の手首をつかんでこちらを向かせる。

「離して!!」

「いや!なんで逃げるの?あたしの話聞いてほしい。」

あたしは亜澄の答えも聞かずに
話を続ける。


「あたしは、啓人が昔から好きなの。」


そう言うと亜澄はあたしの顔を目を丸くしながら
見つめる。

「だから亜澄が本気で啓人を想ってないなら
別れて!」

「なんで、才華にそんな事……」


あたしは亜澄の声を遮って話した。




「啓人は昔傷ついてるの……」




< 125 / 249 >

この作品をシェア

pagetop