【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
ー彼の過去ー
あたしと、啓人が中学3年生の時。
『啓人~才華!』
いつもこうやってあたしと啓人の間に入って
他愛もないおしゃべりしていた女の子。
この頃の啓人の彼女でもあり
幼馴染の1人の原美佐子。
美佐子は気立てがよくて女の子も男の子も
嫌いな人はいなかった。
それに頭がよくてでも、どこか抜けてて。
可愛いという言葉が当てはまる女の子で、
あたしの自慢の友達で、
啓人からみたら自慢の彼女だった。
啓人と美佐子がデートに行った日の帰り道。
啓人の目の前で帰らぬ人となった。