【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
今日から学校が始まった。
あたしは1人で学校に登校する。
久しぶりの教室。
クラスメイト。
『おは……』
……
『久しぶりー!!!!才華!』
なんで……
どうして。
美佐子があたしに久しぶりなんて言ってんの……
あたしは変だ……
あまりにも辛くて美佐子の幻覚を見るようになっていた。
あたしは頭抑えてその場に座り込む。
『美佐子……美佐子ぉぉぉっ……!!!』
そして、今まで我慢していた思いが爆発して
泣き崩れた……
毎日少しずつ泣いていたからもう涙なんて出ないって思ってた。
そんなあたしよりも
啓人は辛かったんだと思い知らされる。
いつも一緒に居て
何をするのも3人で、
どこに行くのも3人で。
楽しかったあの頃にはもう
──……戻れない……