【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
そして、昼休憩になった。
「一緒に食べよう。亜澄」
あたしは自分から亜澄を昼食に誘った。
「え?うん」
はじめは驚いたようだったけれど、すぐに笑ってくれた。
「食べよっか!」
「うん!」
そう言ってあたしの机でお弁当を開いた。
「ねえ、あたしから誘っておいて聞くのもなんだけど、
啓人と食べないの?」
「え?」
亜澄は目を丸くしてあたしを見ている。
「亜澄?」
「食べてたよ?才華と喧嘩してた時……」
「そうだったんだ!」
そ、そうだったんだ……
「うん」
なんか、まだ、初々しい……
「ねえ!啓人と話した?」