【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
翌日。
「おはよー!才華!!」
「おはよ。亜澄。」
元気な笑顔を見せる亜澄が羨ましい。
教室に向かっているあたしたち。
無言で階段を登ってる。
なんか話題。
「ねえ、亜澄あの噂ってほんとなの??」
あー!
あたし、何を……
「え?」
ここまで言ったから聞こう。
「彼氏がいる子の彼氏を奪ってたって事。」
少し間があってから亜澄は、ゆっくりと話し始めた。
「あー。聞いちゃったんだ。」
「え?」
「私は別に奪ってたつもりは決してないんだけど、
みんなの彼氏によく告白されてて、
でも、私は断ってたんだけど、周りの人からすれば
奪ったって勘違いしちゃうよね……」
ほら。
やっぱり。
ウソじゃん。
亜澄はそんな子じゃ無いんだよ…。
「あっ、でも…………」