【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
「私、才華に謝んなきゃならないんだ。」
「え??」
「あのね……」
「あっ、やっぱり今言わないで!なんか、
心の準備出来ないから、また別の日に言って!」
あたしは、そう言って亜澄より先に教室に入った。
なんだろう。
聞かないって言ったのに気になる。
亜澄は何をあたしに謝りたいんだろう。
いろいろわからない。
突然胸ポケットに入れていた携帯が震えた。
取り出して画面を見ると、
【着信:高垣美咲】
と表示されていた。
あたしは、トイレに駆け込み電話に出た。
『もしもし?』
『あっ、先輩?話があるんだけど今から、
屋上来れますか?』
『う、うん。分かった。』
あたし達はそんな、5分足らずの電話をして切った。
屋上?話?
なんだろう。