【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
あたしは、そーっと屋上の扉を開けて辺りを見渡した。
あ、いた。
屋上の柵の側から遠くを眺めている美咲君を
見つけた。
その光景がなぜか凄く綺麗で、
心臓がドキドキし始めた。
「あっ、才華先輩。来てくれたんすね!」
「あっ、うん。あ、話って?」
「俺、やっぱり才華先輩が好きです。」
え?
「あ、あたしは……」
「でも、付き合うんじゃなくて、
心友になってくれませんか?」
「え?」
「心の友です。俺、先輩を好きだからこそ
笑っていて欲しいんです。」
美咲君……