【完】あの子の隣にいるのはスキな人……



「おかえり……」


絶対に1階にいるお母さんには聞こえない声で呟いた。


もう、はっきりわかってしまった。


啓人が好きな事。


はじめから分かっていたけど、
ここまで重症だとは思わなかった。


もう、啓人の事しか頭に無くて。


言いたくて仕方がない……



『好き』



そう伝えたい。

啓人本人に。


でも、本当に言ってもいいの?


亜澄はどうなる?

啓人はどんな反応する?


きっと、啓人の事だから、


混乱する。


亜澄とは友達で居られないかもしれない。



ならこの気持ち、隠し通す?

永遠に?



< 200 / 249 >

この作品をシェア

pagetop