【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
「ただいま」
「おかえり、才華」
「おかえり」
「ご飯で来てるからカバンおいて来なさい」
「はーい」
あたしは部屋にかばんを置き、食卓に座る。
ご飯を食べながら静香ちゃんたちが話していたことを
思い出した。
『だってさ、片っ端から彼氏のいる子の
彼氏奪ってたって言う噂じゃん?』
なんだろ……
この違和感……
もうお腹いっぱい……
「ごめん、あんまりお腹減ってないんだ……
もう寝るね……おやすみ」
そう言って部屋に戻った。
考えたくないのに……
頭から離れない……
何なの!?
この変な味わった事の無いような
──感覚……