【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
「分からないな……」
ピーンポーン
あっ、もうそんな時間!?
「はいはぁい!!」
扉を開けると、啓人と亜澄がいた。
「おはよっ才華っ!」
「はよ。」
「おはよっどうぞっ」
出来るだけ笑顔で……。
「お邪魔しまーすっ」と、亜澄は自分の家のようにあたしの部屋に入っていく。
後から入った啓人に話しかけられる。
「才華、」
「ん?」
「お前、無理に笑ってないか?」
啓人はとっても鋭い……
「そ、そんなことないよ?」
あたし、動揺するな!
「そっか?嘘じゃねーな?」
「う、うんっ」
あたしを見てくれてるみたい……。
嬉しいっ!
「あっ、じゃあ飲み物持っていくから先行ってて」
「んー!」
あたしは飲み物をコップに注ぎ、お盆にのせ、
自分の部屋に向かった。