【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
おごってくれた啓人に挨拶をする。
「ごちそうさまー啓人君!」
「ごちそうさま……」
「いいえーっ!!」
なんか、自慢げだな……
「帰ったら、また勉強すっかんなー!才華!」
「え!?まだすんのー?」
「あったりまえでしょ?ねー啓人君!」
「あぁ!」
「もう入んないよ……」
ずいぶん仲良くなったなー……
なんか妬ける……
「早く帰るよ!」
「来いよ!才華!」
「うんっ!」
あっ……そうだ。
あたしは走っている足を止めた。
美咲君に電話いつすればいいんだろ……
後でって?
今日中?
今?
亜澄たちが帰ってからでいいか……
なんて言っている間に亜澄と啓人は
もう家に入ってた……
「もう、早いよ……!!」
あたしも、後に続いて家に入った。