【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
『先輩……僕の事見てくれてるんすね。嬉しいっす……!』
『そんな事……』
『先輩の声聞けてうれしかったっす!』
電話の向こうから彼の笑顔が伝わってくる……
『ありがと……じゃあ明後日ね……』
『はい!おやすみなさい!』
美咲君……
なんか、大人だな……
性格は子供だけど、人の気持ち読んでる……
だから、声を聴くだけで安心する……
ほんとにありがと……
なんか、さっきの2人の事でモヤモヤしてた
あたしが嘘みたいだった……
嘘みたいに忘れてる……
思い出すと、またモヤモヤするけど、
今はちゃんと寝られる気がする……
『おやすみ……』