【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
あまりにも疲れたのか、
目が覚めると夕方だった。
「うわっ!めっちゃ寝てた……」
携帯のランプがチカチカ光っている。
メールかな?
いや、電話だ……
誰?
「美咲君っ!?」
あまりにも驚いて、大声で叫んでしまった。
慌てて口を抑えた。
なんでこんなにドキドキするんだろう……
ていうか、出る?
出ない?
いや、出ないと悪いよね……
『はい、もしもし……?』
『あっ!!才華先輩っすか?』
あたしの携帯なんだから、あたしでしょうよ……
『そうだけど、何かな?』
ちょっと冷たかったかな……?