【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
「大丈夫?先輩…」
「うん。大丈夫……あぁーあたし、情けない!!」
ほんとに情けないよ……
「え?」
「情けないでしょ??」
「どうして……」
「告白する前で良かったけどフラレて、
後輩に心配されて、泣きついて、
最低で情けないよ……」
「いいんだよ?先輩…」そう言いながらあたしを
優しく抱きしめた。
その手は凄く暖かくて、
なんだか懐かしくて。
凄く心地よかった。
「美咲君ありがとう」
「聞きません」
「え?」
「先輩が泣いていた理由。先輩が話してくれるのを待ってますから!!辛かったら僕を頼ってくださいっ!!」
美咲君はあたしに笑顔を向けてくれた。
「ありがとう……」