【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
なんて考えていたら突然空き教室のドアが開く。
「え?美咲君…?」
「ごめんね先輩…やっぱ、才華先輩1人に出来なかった…」
美咲君……
「一緒にいていい??」
あたしは、小さく頷いた。
心配してくれたんだ……
ごめんね……
「先輩、ほんとに僕を覚えてない??」
「ううん。思い出した。」
「良かった!!」
そう、美咲君と出会ったのは
あたしが小学5年生の頃。
ちょうど、入退院を繰り返していた時期。
あたしは、
小さい頃から貧血ぎみで、
倒れることがよくあって、入退院繰り返してた。
その時同じ病室に30代のおばさんが入院してた。
そのお見舞いに来ていた男の子が
あたしに話しかけてくれた。
それが美咲君だった。