【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
ー優しさー
「好きだけど叶わなくなったー」
あたしは、無理に笑って言った。
「笑わないでください!!
無理してるなら笑わないでください!!」
「無理なんてしてないよ??」
なんで、わかるの……?
笑えるわけ無いけど、心配かけたくない……
「先輩…僕の前では無理しないで」
「美咲君……」
「分かった?」
「え?うん……」
あたしが、素直に頷くとギュッと抱きしめてくれた。
やっぱり懐かしい。
この腕……
なんか、右肩重い……
「みさ、き君……?」
美咲君は、あたしの右肩で
すやすや眠っていた。
「疲れてたんだね……」
ごめんね…心配かけて……