【完】あの子の隣にいるのはスキな人……



教室を飛び出した勢いで家に着いた。

学校から走っていたせいか、

凄く息がきれててしんどかった。


「ただいま」
と、息混じりの声で言うと
奥のリビングからお母さんが出てきた。

「ねぇ、高垣君って知ってる??」


え?美咲君?


「うん……どうかした??」


「さっき家に来たんだけど才華先輩は?って言ってて、
まだ帰ってないよ。って言ったら電話して欲しいって
言ってたわよ?」


美咲君なんだろう……

「わかった。電話しておく。」

あたしは、お母さんにそう言って
部屋に行こうとした時、

「彼、才華の事好きなんじゃない?」


美咲君が?

< 67 / 249 >

この作品をシェア

pagetop