【完】あの子の隣にいるのはスキな人……




『ねぇ、才華、今日は楽しくなかった??』


また、そう聞く。



あたしは、毎回、

『楽しい』

そう答える。


少しだけ沈黙が続いて、彼が口を開いた。


『俺はお前と居ても楽しくない。別れよう』


そう言われた。


あたしはそんなつもりは無くて、

楽しかったのはあたしだけだったんだと
そう思った。


そういった彼にあたしは、
何も反発できなくて、

『わかった』

と言った。


あたしはちゃんと好きだったのに。

って、思ってしまって、
少し不登校になった時期もあった。


中学2年生になった時、啓人と同じクラスになって、
ずっと、幼馴染だったけど、
ほとんど話してなくて、


やっと話す機会が出来た。

< 85 / 249 >

この作品をシェア

pagetop