【完】あの子の隣にいるのはスキな人……
7月のムシムシした感じの天気。
とっても暑くて倒れそうだった。
それでなくても頭が痛くてだるいのに…。
「才華、顔色悪いよ?大丈夫?」
「え?うん、大丈夫だよ?」
「そっか……」
亜澄心配してくれたんだ…
やっぱり友達なんだ……
あたし、ひどいな……
まだ、亜澄が啓人の事を好きだと
決まったわけじゃないのに疑って……
「今日は野球するぞ~」
という先生の言葉に男子ははしゃぎだす。
逆に女子たちはやる気がなくなったみたいに
テンションガタ落ち……
もちろんあたしも、亜澄も…。