【完】あの子の隣にいるのはスキな人……

席に戻ったあたしのもとに、
亜澄が駆け寄ってきた。

「ねぇ才華ー」

ニヤニヤしながら話しかけてくる亜澄。

「な、何?」

「もしかして、高垣君と付きあってたりする??」

「え?」

なんで……

「だって、私、さっき聞いたんだけど、
遊園地行ってたんでしょ!?」

え?

今更ですか!?

「行ってたけど、い、今更!?」

「てか、いつ行ってたの??」

「１週間前……」

と、あたしが答えると亜澄は口をポカンと開けたまま、
言葉を発さなくなった。


「あ、すみ??」


「え?なんで、行ってくんなかったのさーっ!!」

「あっ、ごめん……」


ていうか、いう必要ある??


亜澄はどうせ啓人といたんでしょ……