私と彼女と召喚と
サラ
「 おはよう 。 昨日 ありがとうねぇ。ゼリー美味しかったわ 。また 作ってね 。」
良かった 。持ってきて 、2日連続は いらないかな?
そう思い とりあえず ドーナツを 出して渡す。
「 今日もお願いします。あと ゼリー まだ あるんですけど、良かったら 食べてもらえませんか? 」
サラ
「 食べる!食べたい。 」
ゼリーを 出して 渡す。
サラ
「 いいの 。 ありがとう 。あっ これ ドーナツ代ね ! ダン !! ともちゃんが ゼリー 作ってくれたの! 」
ダン
「 良かったな 。今日のも 美味しそうだな 。
ありがとうな !! あと これシャツだぞ 。」
「 ありがとうございます 。 まだこれ 綺麗ですよ ?あっ じゃあ これ ダンさん 着てみて 下さい 。」
渡された シャツは、グレーだったので 、ちょうど Tシャツも 黒だし 変じゃ 無いもんね !!
Tシャツを 渡す。
ダン
「 なんか 着やすそうだな ? ちょっと 来てくるわ。」
奥で 着替えて来てもらった 。
「 このシャツ 上から 羽織って下さい 。
ボタン とめなくても 私は いいと思うんですけど 。 ダンさんの 好きな方で してください。」
ダンさんが、 着てくれる 。
「 どうですか ? サラさん ?」
サラ
「 うん。 ダンに 似合ってる 。これなら シャツも 堅苦しくないし、私は いいと 思う 。 」
ダン
「 こういう風にも 着れるんだな 。動き易いし 、俺は 好きだぞ 。今日は これで 行こう 。ありがとうな。 」
「 本当ですか ? 着てても 大丈夫ですかね?
目立ちますかね ? 」
サラ
「 そうね 。でも ともちゃんだけじゃ 目立つわね。ダンが 今日着ていくなら …… うーん。
これからともちゃん 、1人で作ってもらうのも 大変よね。
ごめんね。まだ 仕立屋 良いところ 見つからないのよ 。 ねぇ?」
ダン
「そうなんだよ …… 宛が外れてな 。他は、順調なんだが もう少し 時間かかるかも 知れない 。待っててくれよ 。」
「 大丈夫です。 我が儘言って すみません。ゆっくり でいいので、よろしくお願いします。」
ダン
「 よし、配達行ってくるわ 。」
サラ
「 気をつけてね 。いってらっしゃい 。」
「 いってらっしゃい。」
ダンは 店を出た。
レシピを 出し、1枚しか 無いことを 謝った。
サラ
「 いいのよ 。1日1枚で 。 その方が 長い間 来てくれる事に なるでしょ? フフッ 。」
「 そうですかね 。私も ここに 来るの 楽しいです。でも 今日は もう少しだけ 頑張ります。沢山 種類が、あった方が きっと 喜ばれると思うので!
あと ドーナツの 材料 いつもの量 下さい 。」
サラ
「 いつも ありがとう 。でも、無理しないでね ? 気持ちは 嬉しいから 。風邪 でも 引いたら 家に 監禁するわよ 。」
「 はい 分かりました 。 どうしても 辛いときは、サラさんに 助けてもらいます 。 よろしくお願いします 。 」
サラ
「 そうよ 。いい子 ! そうしてね。待ってて 、今 持って来るから 。」
そう言って 裏へ 取りに 行く。
それから すぐに 持ってきてくれて、精算をして、お礼を 言ってたから 、外へ出る 。
あぁ …… 今日は、 解読しなきゃ…… 。
でも 散歩して 帰ろう! それぐらい いいよね?
お肉屋さんにも 行かないと いけないし 。
のんびり 歩いて帰る 。
なんか、久しぶりに 歩く気がするよ。
やっぱり いい気分。
少し歩くと、 男の人の 怒鳴る 声が 聞こえて来る。
男
「 おー い !! 返済は どうなってんだ!!
ここから もう 立ち退のけや!! 担保に はいってんぞ!! どうするんじゃ?? あぁ ?」
女の人
「 もう少し 待って 下さい 。 ギャー !」
肩を 激しく叩かれたようで 倒れている。
他は 誰も 助けない 。 駆け寄り 声を かける。
「 大丈夫ですか ? 立てますか ?」
男
「 余計なことすんなよ 。 お前誰だよ 。ああ? 俺が誰だか分からんのか ? おお !! 」
怒鳴られたので、
「 誰か 知りませんが 、力のある方が 暴力を 振るうなんて…… ダメだとは 思います 。 私には どちらが 悪いのかは 分かりませんが 。話し合いでは 解決出来ないんですか ? 」
男
「 あああああ!! なんだと こいつが 返すもん 返さねえから こうなってるだよ 。煩せえな !!お前も 覚悟しろよ 。」
胸ぐらを 捕まれ 殴られそうに………
男
「 おおおおお! うわ !! ちっ 覚えてろよ !!」
つい 咄嗟に 風魔法で ぶっ飛ばして しまった。ごめんなさい。 つい…… 。
でも ガイ先生の おかげだよね ? 反射的に 飛ばしちゃたよ …… 。…… 案外弱かったな。
男は 走りながら 去って行く。
それを 見送ると 、
「 大丈夫ですか ? お怪我はないですか?」
女の人
「 ありがとうございました 。 大丈夫です 。
ご迷惑を おかけしました 。」
見たところ 、 品のよさそうな 、40才後半ぐらいの奥様だった 。なんか …… 借金なんて しなさそうだけど?
お店の中も ぐちゃぐちゃに なってる。
「 良かったです 。片付けお手伝いします。」
女の人
「 えっ あぁ でも 助けて頂いたのに 悪いです。そのうち 娘も 帰って来ると 思いますから …… 。」
「 いいですよ 。娘さんが 帰っていらっしゃるまで お手伝いさせて下さい 。」
近くに あるものを 拾いながら 聞いてみる 。
女の人
「 ありがとう。でも 何も お礼出来ないです のよ 。うちに あるのはもう生地ぐらいです 。」
「 あっ 気にしないで下さい。本当に 何も要らないですよ 。 でも 生地 ってことは、仕立屋さんでもされてるんですか ?」
散らかっているのを 私が拾い 女の人が 片付けをしながら …
女の人
「あっ 自己紹介 忘れてましたわね 。私は、ここの仕立屋の カミーラ です 。もう 畳むつもりですが …… 」
「 えっ そうなんですか ? ここの生地 素敵なのに ! それに これぐらいの質があるのなら、貴族の方も 来られるんじゃ …… 。 あっ、
私は とも です。 よろしくお願いします。」
聞くと 、2年前に ご主人のエドワードさんが 亡くなってから 商売が 上手く行かなく なったみたいで、お金を 借りたら …… そこが 酷い 所だったみたいで、還しても、還しても 返済出来ないらしい。
嘘は ついて 無いような 気が するけど 、簡単には信じられなくて …… 。
でも 本当 なら 凄く可哀想だしな …… 。
片付けが 終わっても 娘さんは 帰って来ないし ……