私と彼女と召喚と
ライト
「 そろそろ 港 見て回ろうか 。」
「 うん 。楽しみ 。新鮮な魚があるといいな!」
ライト
「 じゃ 迷子になると困るから 。」
ギュッっと 手を 取られる 。
「 えっ !! 迷子にならないよ。 恥ずかしいんだけれど …… 。」
急 だったので 、慌てて 引き戻そうとするが ……
ライト
「 ダメ !! 心配だから 離さないよ 。ほら 行くよ。 」
「 うん …… 。 」
恥ずかしくて 、 顔が 上げられない 。
手を 引かれながら 港の町を 歩く。
水産業が 栄えているようで 、 海とは 違い 人が 溢れて 活気がある 。
こんな 人混みなら 迷子に なるかも …… 。
ライト
「 ほら 、見て 。 魚介類沢山 あるから 見ないと …… ほらほら 。」
「 う~ん 。本当だ !」
二人で 見ていると お店の 奥さんが 話しかけて来てくれた
店の奥さん
「 いらっしゃい !何か お探しかい?」
ライト
「 こんにちは 。なんか オススメのない ?」
店の奥さん
「 そうだね …… ここ最近は魔獣が 狂暴化して なかなか マグロも手に入らないしね 。そうだ! この 鰹は お薦めだよ!さっき 上がったばかりだから 捌いて そのまま 食べれるよ 。今なら 安くするよ! 」
「 本当ですか? 嬉しい!じゃ これ下さい。 でも 他にも 欲しいんですけど ここにあるの以外で なんかありますか?」
ライト
「 ちょっと 焦りすぎだよ 。ゆっくり見て回っても いいんだよ 。 あっ この子 ここ来るの初めてだから …… 」
お店の奥さん
「 そうなのかい? 喜んでくれてるだね 。もう少ししたら 、うちの人が 漁から 帰ってくるんだよ。 …… あっ 来た来た 。
お帰り 。なんか いいの捕れたかい? 」
お店の奥さんが 声をかけている方へ 振り向くと 網を 担いだ 、旦那さんらしき人が こっちへ 歩いてくる。
お店の旦那さん
「今日も 駄目だったわ 。でも 仕方ないけどな 。見てみろ 。 珍しく こいつが 網にかかってやがったぜ。」
ニカッと 笑いながら 網を 奥さんに 見せるいる。
お店の奥さん
「 本当 …… 珍しいね 。近くで 網にかかった事は 迷子にでも なってたのかね 。 それにしても 他は …… 。 仕方ないね …… 早く魔獣が 落ち着いてくれたら いいんだけどね 。」
奥さんは、 怪訝な顔で 網を 見ている 。
んっ …… あれ ?
タコと イカ ? ……… それに …… 海老なんじゃ…………
考えているのが わかったのか、 ライトが 声をかけてくる。
ライト
「なんか 気になるの あった ?」