駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ?〜
当然、それからあたしはタジタジ。


小坂さんの顔なんて見られなくて揺られる電車の中から流れる景色だけをただただ見つめていた。



昨日と同じ無人駅に着く。相変わらず繁華街と違って静かで眺めがいい。



昨日、あたしはここで小坂さんに告白された。



今日、あたしはここで小坂さんに告白する。



西海さんに何を言われても小坂さんが好きだって言ってくれたから流されただけだと言われても、



今、あたしが胸を焦がすくらい夢中になっているのは間違いなく目の前にいる小坂湊だから。
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