駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ？〜

ようやく落ち着いたあたしにくれた言葉はまた涙を誘う言葉であたしは何度も何度も頷いた。


ずっと神戸で一人ぼっちだった。夜景も風景も言葉も全てあたしには必要ない。


ただ、優しくあたしを包み込んでくれる人がそばにいて欲しかった。


湊と離れ離れになって弱音も吐けなくてギリギリのラインをずっと保っていたのにそれすらももう限界がきて。


だからこそ戸田さんの言葉には素直に甘えることができた。



あたしに現れた唯一、安心できる場所。



「戸田さんただいまーっ。お腹空いた」



「舞ちゃん、お帰り。今日もお疲れ様やったね。今日はお好み焼きにしたよ。ぼっかけのお好み焼きやで」