駆け引きオフィスラブ〜幼なじみにはカナワナイ?〜
食材は全て、戸田さんが管理してくれているからうちには麦茶くらいしかない。


湊を部屋に上げたものの何も出すものがなくて苦笑する。



花火大会の後にいるものは買って帰ればいいかなんて考えていた楽天家なあたし。


とりあえず、麦茶だけでもとコップに入れて出した。



「どうぞ。それでその封筒の中なんですけど・・・」



「まぁ、待てよ。これいただくな」



出した麦茶を一気で飲み干した湊はあたしに向かい合うと大きく頭を下げた。
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