裏表×2
遥紗side<
最悪だ。入学初日に私の裏がばれてしまった。
しかも、夏木君に!
家に帰ってすぐに自分の部屋に向かいベットに頭からダイブする。
「はあー、快のバカ!」
思わず愚痴るけど快も私を心配してくれての行動なんだよね。
そう思って枕に顔を埋める。
ほんと入学早々とんでもない目にあったし。
これからの高校生活が思いやられる。
まぁ、快が夏木君は大丈夫って言ってたから大丈夫なのかな?でも、気を付けろっても言ってたじゃん!どっち?
そんなことを考えているとだんだん眠くなってきた。久しぶりに動いて今日は疲れた。
(明日も学校だしもう寝よう)
そう思ってうとうとしていると、いきなり私の部屋のドアがノックされた。
立つのがだるい。
「はーい!」と返事をして顔だけドアの方を向いた。
ガチャっとドアが開く音と「入るぞ。」と言う返事が聞こえる。
「お兄ちゃん。」
入ってきたのは私の二つ歳上のお兄ちゃん、遥樹(はるき)だった。
私のお兄ちゃんは妹の私から見てもかなりかっこいい。茶色に染めた髪に男の人にしては白めな肌。二重の綺麗な目。かっこいいってよりきれいっていった方がいいかも!
そんなお兄ちゃんは私のベットに腰かけて私の頭を撫でる。
「今日ケンカしてきただろ?」
私は驚いてお兄ちゃんを見た。
「何で知ってんの?快?」
お兄ちゃんは優しく微笑むと更に私の頭を撫でた。
「朝はいつもの格好だったのに帰ってきたときはこの格好だったから。何かあった?」
そういうとお兄ちゃんは私の目をじっと見つめてくる。
私はその視線から逃れるように布団をかぶりながら「別に」と答えた。
お兄ちゃんは暫く黙ってたけど、ゆっくり笑って「そう」とだけ言うと私のベットから立ち上がる。
良かった、怒られない。
「何かあったら相談して。今日はもうおやすみ。制服はちゃんと着替えるんだよ!」
「ん。」
ガチャっとドアを開けて自分の部屋に戻るお兄ちゃん。
お兄ちゃんが出ていくとノロノロとベットから起き上がってパジャマに着替える。
そして何も考えないでベットに入り、誘われるまますぐに眠りに落ちた。
その夜は昔の夢を見た気がする。
私の一番嫌いな言葉。一番嫌いな記憶。
ふと、思ったこの記憶の中の彼は今日会ったら嫌なやつ、夏木蓮にそっくりな気がする。
そんな考え事も次の日の朝には泡のように消えていった。
最悪だ。入学初日に私の裏がばれてしまった。
しかも、夏木君に!
家に帰ってすぐに自分の部屋に向かいベットに頭からダイブする。
「はあー、快のバカ!」
思わず愚痴るけど快も私を心配してくれての行動なんだよね。
そう思って枕に顔を埋める。
ほんと入学早々とんでもない目にあったし。
これからの高校生活が思いやられる。
まぁ、快が夏木君は大丈夫って言ってたから大丈夫なのかな?でも、気を付けろっても言ってたじゃん!どっち?
そんなことを考えているとだんだん眠くなってきた。久しぶりに動いて今日は疲れた。
(明日も学校だしもう寝よう)
そう思ってうとうとしていると、いきなり私の部屋のドアがノックされた。
立つのがだるい。
「はーい!」と返事をして顔だけドアの方を向いた。
ガチャっとドアが開く音と「入るぞ。」と言う返事が聞こえる。
「お兄ちゃん。」
入ってきたのは私の二つ歳上のお兄ちゃん、遥樹(はるき)だった。
私のお兄ちゃんは妹の私から見てもかなりかっこいい。茶色に染めた髪に男の人にしては白めな肌。二重の綺麗な目。かっこいいってよりきれいっていった方がいいかも!
そんなお兄ちゃんは私のベットに腰かけて私の頭を撫でる。
「今日ケンカしてきただろ?」
私は驚いてお兄ちゃんを見た。
「何で知ってんの?快?」
お兄ちゃんは優しく微笑むと更に私の頭を撫でた。
「朝はいつもの格好だったのに帰ってきたときはこの格好だったから。何かあった?」
そういうとお兄ちゃんは私の目をじっと見つめてくる。
私はその視線から逃れるように布団をかぶりながら「別に」と答えた。
お兄ちゃんは暫く黙ってたけど、ゆっくり笑って「そう」とだけ言うと私のベットから立ち上がる。
良かった、怒られない。
「何かあったら相談して。今日はもうおやすみ。制服はちゃんと着替えるんだよ!」
「ん。」
ガチャっとドアを開けて自分の部屋に戻るお兄ちゃん。
お兄ちゃんが出ていくとノロノロとベットから起き上がってパジャマに着替える。
そして何も考えないでベットに入り、誘われるまますぐに眠りに落ちた。
その夜は昔の夢を見た気がする。
私の一番嫌いな言葉。一番嫌いな記憶。
ふと、思ったこの記憶の中の彼は今日会ったら嫌なやつ、夏木蓮にそっくりな気がする。
そんな考え事も次の日の朝には泡のように消えていった。