裏表×2
めくるめく素顔
坂口家の一族
蓮side<
坂口を家に送り届けた後、俺と快は一緒に駅まで歩いていった。
普段なら歩こうとは思えないくらい坂口の家と駅は離れているが二人とも何も言わずに歩き出す。
俺の頭の中は依然として疑問でいっぱいだが、いざ聞こうと思うと何から聞けばいいかわからなくなって結局二人とも無言のままスタスタと歩く。
そろそろ気まずくなってきて口を開こうとした瞬間、唐突に快が話し出した。
「蓮、山道会って知ってる?」
さんどうかい……
「いきなり何?」
だってそれって……。
「いいから!」
快がちょっと乱暴な口調で言う。
それと坂口の話にどんな関係があるのかはわからなかったが快はいたって真剣に聞いてくるので、1つ溜め息を吐いて答える。
「名前くらいは聞いたことある。てか、この辺りのやつなら誰でも知ってんだろ。
関東でも一番大きなヤクザで確かこの辺りにも坂口組って山道会系列の組が………」
そこまで言って俺はハッとして快の方を見る。坂口組って……。まさか……
「気付いたみたいね。何となく予想はついてると思うけど、多分その予想当たってるわ。」
そこで快は一端言葉を切る。まだ言うのを迷っているかのように少し俯いて考えているような素振りをする。
だが、それも一瞬のことですぐにまた続きを話し始めた。
「ハルセはその坂口組の組長の娘……次期組長候補の一人なんだよ」
快の言葉が静かに響く。
俺は快の言葉をただただ理解するのに必死だった。
坂口を家に送り届けた後、俺と快は一緒に駅まで歩いていった。
普段なら歩こうとは思えないくらい坂口の家と駅は離れているが二人とも何も言わずに歩き出す。
俺の頭の中は依然として疑問でいっぱいだが、いざ聞こうと思うと何から聞けばいいかわからなくなって結局二人とも無言のままスタスタと歩く。
そろそろ気まずくなってきて口を開こうとした瞬間、唐突に快が話し出した。
「蓮、山道会って知ってる?」
さんどうかい……
「いきなり何?」
だってそれって……。
「いいから!」
快がちょっと乱暴な口調で言う。
それと坂口の話にどんな関係があるのかはわからなかったが快はいたって真剣に聞いてくるので、1つ溜め息を吐いて答える。
「名前くらいは聞いたことある。てか、この辺りのやつなら誰でも知ってんだろ。
関東でも一番大きなヤクザで確かこの辺りにも坂口組って山道会系列の組が………」
そこまで言って俺はハッとして快の方を見る。坂口組って……。まさか……
「気付いたみたいね。何となく予想はついてると思うけど、多分その予想当たってるわ。」
そこで快は一端言葉を切る。まだ言うのを迷っているかのように少し俯いて考えているような素振りをする。
だが、それも一瞬のことですぐにまた続きを話し始めた。
「ハルセはその坂口組の組長の娘……次期組長候補の一人なんだよ」
快の言葉が静かに響く。
俺は快の言葉をただただ理解するのに必死だった。