黄金(きん)の林檎
姉はかなり酒に弱いらしく、それからも飲み会に行く度必ず潰れた。
そして友人から迎えを頼む電話がかかってきて、俺が姉を迎えに行く。
姉は飲むと朝起きるまで記憶がなくなる。
それを利用し、ベットに寝かせた姉にキスをするのだ。
そんなことを知らない姉は、朝起きて申し訳なさそうな顔で謝ってくる。
バイトもしていない俺にとって夜の時間を作ることなど容易ではあるが、姉が迎えに来ることを心苦しそうにするのが嫌だった。
母は看護師だったので夜勤の時は車を出すことができない。
そういう時は電車を使って迎えに行き姉を背負って帰る。
雨が降れば帰りはタクシーを拾った。
そういったことが家族に負担かけていると思っているのだ。
彼女達の目的はわかっている。
迎えにくる俺との接触だ。
姉と一番仲がいい三木谷さんだけは純粋に姉を心配しているようで、俺が迎えに行っても三木谷さんだけが姉を介抱していた。
後の女子は何かと俺に話しかけてくるばかりで、姉を心配するフリすらしないほどだ。
姉の入っているサークルはコミュニケーションを重視しており、よほどの理由がなければ飲み会を休めない。
飲み会は月1回あるかないかだったものがどんどんハイペースになり、今では週1回あることもあるくらいになっていた。
こう頻繁に飲み会があると姉はその都度バイトを休まなければならず、バイト先の店長からちくりと嫌味を言われたようだった。
飲み会の企画は姉より1つ上の女子達が中心となって決めているらしく、俺と会う為に飲み会を頻繁に企画するようになったらしい。
そのメンバーのリーダ的な人があの女だと三木谷さんが色々と教えてくれた。
飲み会が頻繁すぎて姉の生活に支障が出ている。
背中に姉の体温を感じながらこれからどうするべきか考えながら夜道を歩く。
背中の重みは殆ど感じない。
幼い時の成長不良が原因らしく、姉は童顔で体も小さい。
下手すれば中学生に見えるくらいだ。
まだまだ細いけれど女性らしい柔らかさはある。
胸も意外と大きい方だ。
家に着き姉の部屋へ入る。
姉をベットに寝かせ、着ていた服を脱がせキャミソール姿にさせた。
服は酒臭いし姉がしわになるのを嫌がるからだ。
そっと姉の頬に触れる。
ゆっくりと身を乗り出して姉の柔らかい唇に自分の唇を重ね、何度も姉の唇を深く味わう。
頭がクラクラし、甘くて脳天がしびれるような感覚がする。
下着の中に手を入れてじかに姉の肌に触れてみたい。
姉が欲しくて抱きたいと思う欲求を、無理やり理性で押さえつけた。
世界に女はいくらでもいる。
なのに愛する女は姉しかいない。
自分に流れる姉と同じ血を呪いながら、それと同じだけ同じ血が流れていることを歓喜する。
家族だから出会えた。
血が繋がっているからこそ無条件で姉に愛される。
世界は恐ろしいほど残酷だ。
俺はもう一度だけ触れるだけのキスをして姉に布団をかけた……。
そして友人から迎えを頼む電話がかかってきて、俺が姉を迎えに行く。
姉は飲むと朝起きるまで記憶がなくなる。
それを利用し、ベットに寝かせた姉にキスをするのだ。
そんなことを知らない姉は、朝起きて申し訳なさそうな顔で謝ってくる。
バイトもしていない俺にとって夜の時間を作ることなど容易ではあるが、姉が迎えに来ることを心苦しそうにするのが嫌だった。
母は看護師だったので夜勤の時は車を出すことができない。
そういう時は電車を使って迎えに行き姉を背負って帰る。
雨が降れば帰りはタクシーを拾った。
そういったことが家族に負担かけていると思っているのだ。
彼女達の目的はわかっている。
迎えにくる俺との接触だ。
姉と一番仲がいい三木谷さんだけは純粋に姉を心配しているようで、俺が迎えに行っても三木谷さんだけが姉を介抱していた。
後の女子は何かと俺に話しかけてくるばかりで、姉を心配するフリすらしないほどだ。
姉の入っているサークルはコミュニケーションを重視しており、よほどの理由がなければ飲み会を休めない。
飲み会は月1回あるかないかだったものがどんどんハイペースになり、今では週1回あることもあるくらいになっていた。
こう頻繁に飲み会があると姉はその都度バイトを休まなければならず、バイト先の店長からちくりと嫌味を言われたようだった。
飲み会の企画は姉より1つ上の女子達が中心となって決めているらしく、俺と会う為に飲み会を頻繁に企画するようになったらしい。
そのメンバーのリーダ的な人があの女だと三木谷さんが色々と教えてくれた。
飲み会が頻繁すぎて姉の生活に支障が出ている。
背中に姉の体温を感じながらこれからどうするべきか考えながら夜道を歩く。
背中の重みは殆ど感じない。
幼い時の成長不良が原因らしく、姉は童顔で体も小さい。
下手すれば中学生に見えるくらいだ。
まだまだ細いけれど女性らしい柔らかさはある。
胸も意外と大きい方だ。
家に着き姉の部屋へ入る。
姉をベットに寝かせ、着ていた服を脱がせキャミソール姿にさせた。
服は酒臭いし姉がしわになるのを嫌がるからだ。
そっと姉の頬に触れる。
ゆっくりと身を乗り出して姉の柔らかい唇に自分の唇を重ね、何度も姉の唇を深く味わう。
頭がクラクラし、甘くて脳天がしびれるような感覚がする。
下着の中に手を入れてじかに姉の肌に触れてみたい。
姉が欲しくて抱きたいと思う欲求を、無理やり理性で押さえつけた。
世界に女はいくらでもいる。
なのに愛する女は姉しかいない。
自分に流れる姉と同じ血を呪いながら、それと同じだけ同じ血が流れていることを歓喜する。
家族だから出会えた。
血が繋がっているからこそ無条件で姉に愛される。
世界は恐ろしいほど残酷だ。
俺はもう一度だけ触れるだけのキスをして姉に布団をかけた……。