スケッチブック
かわいい彼女
シーンと静まり返った部屋の中。
対面に陣取った二人は、真剣な眼差しでお互いの間に置かれている“モノ”を食い入るように見つめている。
テーブルの上に置かれた銀食器、そしてその器に盛られた様々な果物達。それらを見つめては手元のスケッチブックにペンを走らせていた。
「……プッ」
ふと、視線の先に見えた彼女の顔を見て彼が思わず噴出した。声が漏れてしまった事に慌て、彼はペンを持った手で口元を覆った。
「なに? 今、何で笑ったの?」
彼女は視線だけを彼に向けると、片眉をピクリと上げた。
「いや、……何もないよ」
「もう、気が散るから止めてよね!」
「っと、ごめん」
彼は自然と上がる口元を必死でこらえると、又二人はスケッチブックに集中した。
対面に陣取った二人は、真剣な眼差しでお互いの間に置かれている“モノ”を食い入るように見つめている。
テーブルの上に置かれた銀食器、そしてその器に盛られた様々な果物達。それらを見つめては手元のスケッチブックにペンを走らせていた。
「……プッ」
ふと、視線の先に見えた彼女の顔を見て彼が思わず噴出した。声が漏れてしまった事に慌て、彼はペンを持った手で口元を覆った。
「なに? 今、何で笑ったの?」
彼女は視線だけを彼に向けると、片眉をピクリと上げた。
「いや、……何もないよ」
「もう、気が散るから止めてよね!」
「っと、ごめん」
彼は自然と上がる口元を必死でこらえると、又二人はスケッチブックに集中した。
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