青の向こう
桜とこんぺいとう
次の日は学校をサボった。
学校、と言っても夏休み中に行われる夏期講座の事で、長期の休み事に毎回ある講座の事だ。
主に授業形式と言うよりは塾のようなものでひたすら大学の入試問題を解くのだ。
自分が通っているのが進学校とは自覚していたものの、周りとの温度差は常々感じていた。
皆文句は言いながら欠席はしないその講座は出席率百パーセントだ。
強制はしてないのに必ず全員が来る。
きっと中央にある空いた席はさぞ目立っているんだろうなと思った。
そもそも証拠は今も膝に貼られている絆創膏だけだ。
しかしそれは十分な証明になるのではないだろうか。
私が過去に行ったという証明に。