サンタ…クロース?
電波野郎
12月25日
午前0時20分
「サンタクロースは本当はお父さんなのよ」
母親にそう言われたのはいつごろだったか…
そして今、本物のサンタクロースだと名乗る男が目の前にいる…
「で、お前、本当は何者なんだよ」
「…サンタクロースだ」
何度同じ質問をしてもその答えしか返ってこない。
「…そろそろ不法侵入で警察に通報するぞ?」
「…もう既に数回通報されてる…」
「…そうか…」
「そのたびに逃げてきた」
…こいつ…少し…いや、相当おかしな人間らしい
そもそも、俺の…否、世界中の人間のサンタのイメージといったら
赤い上下と帽子
髭もじゃ
少し禿げた白髪の老人
白い大きな袋を担いでいる
こんなところだろう…
しかしこの男は
黒の上下のスーツ
年齢は18~21程度
銀のアッシュの髪
持っているのは右手に煙草
…サンタと言われても信じられるわけがない
「お前…サンタじゃないだろ」
再び同じ言葉をぶつける
「何度いやぁ分かるんだ、俺はサンタクロースだ」
そして再び同じ解答が返る
「なんでそんな服装なんだよ!もっとこう…サンタってのは…赤い服を着てだなぁ!」
「…あぁ、それ先代だわ」
男は紫煙を吐くとそう言ってのけた。
午前0時20分
「サンタクロースは本当はお父さんなのよ」
母親にそう言われたのはいつごろだったか…
そして今、本物のサンタクロースだと名乗る男が目の前にいる…
「で、お前、本当は何者なんだよ」
「…サンタクロースだ」
何度同じ質問をしてもその答えしか返ってこない。
「…そろそろ不法侵入で警察に通報するぞ?」
「…もう既に数回通報されてる…」
「…そうか…」
「そのたびに逃げてきた」
…こいつ…少し…いや、相当おかしな人間らしい
そもそも、俺の…否、世界中の人間のサンタのイメージといったら
赤い上下と帽子
髭もじゃ
少し禿げた白髪の老人
白い大きな袋を担いでいる
こんなところだろう…
しかしこの男は
黒の上下のスーツ
年齢は18~21程度
銀のアッシュの髪
持っているのは右手に煙草
…サンタと言われても信じられるわけがない
「お前…サンタじゃないだろ」
再び同じ言葉をぶつける
「何度いやぁ分かるんだ、俺はサンタクロースだ」
そして再び同じ解答が返る
「なんでそんな服装なんだよ!もっとこう…サンタってのは…赤い服を着てだなぁ!」
「…あぁ、それ先代だわ」
男は紫煙を吐くとそう言ってのけた。