サンタ…クロース?
Santa Claus Jr.
もちろん、そんなのは詭弁だ。こいつがサンタだなんて信じちゃいない。
できずに帰るに決まってる。
…せめてドアの修理代だけでも貰わなきゃ困るが。
しかしこの男は

「…本当にそんなもんでいいのか?」

こう言いやがった。

「あぁ、かまわない。なんだ?できないのか?」

俺は悪役のようにニヤけながら言った。
「いや、できるが…。一生遊べるような大金を!とか言うと思ったから意外だった」

「そんなことよりも俺は今を選ぶ!さぁ、直してくれよ」

「分かったよ…。んじゃあ、いくぞ?」

こいつも意地になりやがって…どうせ
『力が足りなかったようだ。すまない』
とか言って帰るに違いないさ。
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