流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜
エサのトレイ目掛けて、水を押し出す。
きゃん、きゃんきゃん!
久しぶりの水にクドリャフカは喜んだのか、そんな声が聞こえてきた。
けれど、スプートニクの中から聞こえる声はどこか遠い。
「もう、いいですよね?」
ぐいっ、とエンジニアに背中を押され、スプートニクの前から離れる。
エンジニアはさっさとエアホールを元通りネジ止めして、これで本当にさよならだった。
「クドリャフカ……」
スプートニクの窓にぴったりとくっつき、クドリャフカを抱きしめるように両手を広げ、別れを惜しむ。
「クドリャフカ、大好きだよ」
きゃん
きゃんきゃん!
きゃん、きゃんきゃん!
久しぶりの水にクドリャフカは喜んだのか、そんな声が聞こえてきた。
けれど、スプートニクの中から聞こえる声はどこか遠い。
「もう、いいですよね?」
ぐいっ、とエンジニアに背中を押され、スプートニクの前から離れる。
エンジニアはさっさとエアホールを元通りネジ止めして、これで本当にさよならだった。
「クドリャフカ……」
スプートニクの窓にぴったりとくっつき、クドリャフカを抱きしめるように両手を広げ、別れを惜しむ。
「クドリャフカ、大好きだよ」
きゃん
きゃんきゃん!