流れ星になったクドリャフカ〜宇宙で死んだ小犬の実話〜
「クドリャフカが、どうしたんですか?」
恐る恐る、問い掛ける。
「帰ってくるの、クドリャフカが」
「え…………」
クドリャフカが帰ってくる。
例え、大気圏で燃え尽きる運命だとしても。
クドリャフカが帰ってくる。
長い長い一人ぼっちの旅を終えて、帰って。
この地球に、僕のいる地球に。
クドリャフカが、帰ってくる。
待ちに待った日が、やって来た。
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